てしごとの国

retrofont5貴方がたはとくと考えられたことがあるでしょうか、今も日本が素晴らしい手仕事の国であるということを。たしかに見届けたその事実を広くおらせするのが、この本の目的であります。西洋では機械の働きが余りにさかんで、手仕事の方は衰えてしまいました。しかしそれに片寄り過ぎては色々の害が現れます。それで各国とも手のわざを盛返そうと努めております。なぜ機械仕事と共に手仕事が必要なのでありましょうか。機械にらなければ出来ない品物があると共に、機械では生れないものが数々あるわけであります。すべてを機械に任せてしまうと、第一に国民的な特色あるものが乏しくなってきます。機械は世界のものを共通にしてしまう傾きがあります。

One comment to “てしごとの国”
  1. 手仕事の日本 柳宗悦 より
    底本: 手仕事の日本
    出版社: 岩波文庫、岩波書店
    初版発行日: 1985(昭和60)年5月16日
    入力に使用: 2010(平成22)年4月26日第38刷
    校正に使用: 2012(平成24)年2月6日第40刷
    底本の親本: 柳宗悦全集 著作篇第十一巻
    出版社: 筑摩書房
    初版発行日: 1981(昭和56)年

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA