鳥をとる人

明朝体ウェブフォント
「ここへかけてもようございますか。」がさがさした、けれども親切そうな、大人の声が、二人のうしろで聞えました。それは、茶いろの少しぼろぼろの外套がいとうを着て、白い巾でつつんだ荷物を、二つに分けて肩にけた、赤髯あかひげのせなかのかがんだ人でした。「ええ、いいんです。」ジョバンニは、少し肩をすぼめて挨拶あいさつしました。