ウェブフォントを作って販売したい〜フォント制作・ソフトのまとめ
ウェブフォントの作成ソフト
残念ながらフォントを作るには1つはソフトが必要です。少なくとも数字・欧文・ひらがな・カタカナが作成できるフォント作成ソフトが必要でしょう。有名なソフトに Glyphs、Glyphs-mini、Fontographer、OTedit、TTEdit、FontlabStudio、FontForgeなどが あります。値段がリーズナブルな順に説明していきます。無料から7万円以上まで様々ですが、お試し版が多く存在するので、自分に合ったソフトを探しましょう。フォント作りは楽しいです。
FontForge
オープンソースのフォント作成プログラムです。Linux、UNIX、Mac OS X、Windows、OpenVMSで動作します。
Glyphs-mini
ドイツ製の新しめのソフトです。Multiple Masterやスクリプト、ufo形式などに非対応なGlyphs廉価版ですが、十分に高度な機能を備えています。Mac版
TTEdit
国産の個人製作によるソフトですが愛用者も多いソフトです。単体での制作はやや手間がかかりますが、日本語TrueTypeフォントファイルの書き出しは安定しています。Windows版
OTEdit
TTEditの姉妹版で日本語OpenTypeフォントのファイルを書き出せます。バージョンアップを重ね安定度が増しています。Mac版&Windows版
Fontographer
かなり歴史のあるフォント作成ソフトでデザイナーの愛好家は多い。ほどほどの高機能とシンプルな使い心地が売り。新しい部分は少ないが、ソフトの情報は多めかもしれない。
Glyphs
新しめのソフトだけあって新しい機能も多く、新形式のフォントフォーマットへの対応も早い。機能は可なり豊富で、使いこなせればかなり細かいところまで作り込むことができる。
FontlabStudio
世界的にはもっとも使われているだろうフォント作成ソフト。機能や設定項目は非常に豊富で、かゆいところまで手が届く。欠点は機能が豊富すぎるのと、日本語への対応が無いところ。世界的には標準だが日本では愛好家が少ないため、情報が少ない。
ウェブフォントを販売したい
ないげに大きな問題というか、簡単そうで難しいのが販売することです。もちろん無料のフォントとして配布するというのも楽しいのですが、人気無料フォントになると毎日のサポート・問い合わせ数・気苦労は有料フォント以上です。だったら有料にするのだってありだと思うし、良いフォントであれば、実際有料でも売れるのです。そこで問題になるのが、どうやって販売するのかです。ほぼ全部試してきた私の私的な経験談を話します。
・自分のサイトで販売する
私は15年ほど前からコツコツと自分のサイト(フロップデザイン)で売り始めました。これはすごく楽しく今では自分の生活の一部です。またフォント作りのモチベーションにつながっています。15年前はネット決済がメジャーで無く、銀行振込が中心でした、今ではクレジット決済・PAYPALなども普及し、ほとんどのショップが銀行振込・クレジット決済・代金引換・コンビニ払いを併用して便利になっています。ただスタート時は余裕も無く販売数も少ないため、決済代行会社と契約するよりも銀行振込&PAYPALの組み合わせなどの方が良いかもしれません。BASEなど簡単に販売サイトを作れるサービスもあります。
・他のサイトに委託する
ある程度の委託料は取られますが、ポータル的なフォント販売サイトに委託するのも、楽な方法かもしれません。フォント販売サイト以外のデジタルなソフトの販売サイトも有力候補です。フォントの販売で人気があるのはDLmartketで手数料もほとんど取られないで販売することができます。またAMAZONやYahooショッピングなどでも販売可能です。AmazonはJanコードが必要ですが長期にわたって販売するとジワジワと販売数が上がっていく気がします。
・未知数の新しい方法で販売する
まったく未知の販売方法がこれから生まれてくるでしょう。そういったものを、どう捉えていくかは個人の判断で、時代の流れを掴む必要はあるかもしれません。今あるサービスではアフィリエイト・Youtube・ニコニコ動画などを利用する方法もあるかもしれません。コミケなどのイベントも販売方法です。他の商材や音楽サービスなどをヒントにすると新しい発想が生まれてくるかもしれません。
・販売の事は考えずに作る
人には向き不向きがあります。作るのは好きだけど、売ったり、依頼したりするのは苦手。ひたすらモクモクと作っていたいんだというタイプの人もいます。私も交渉が苦手で田舎でモクモク作っていたいタイプなのでよくわかります。そういう場合は「作る」という行為に集中するのも効率的です。良い物を作れば、売りたいという人が絶対に現れるので、不安に思うことはありません。
いかがですか?販売方法はけっこうありますね。しかしここで話題にしているのは実はウェブフォントなのです。海外では先行していますが、国内では大手メーカーも含めて2014年時点では販売に苦労しているのが実情です。しかし、やっと大手サイトがウェブフォントを取り入れ始めた2014年、間違いなく10年後には標準になっているでしょう。だからこそ、今ウェブフォントデザインと販売にトライするのは、面白くてドキドキすると思いませんか?
あなたのフォントのウェブフォント化とプラグイン化
ウェブフォントファンでは、ウェブフォントのプラグイン化およびフォントファイルの最適化のお手伝いをいたします。また、ある程度の条件をクリアしているフォントについては販売のお手伝いもいたします。お問い合わせよりご連絡下さい。フォントファイルを直接に配布・販売することは、二次使用やコピーなどの危険が高まります。ワードプレスのプラグイン形式であればフォントファイルを販売するよりも、はるかに安全性が高まります。これはフォント制作者にとって大きなメリットです。またインストールするだけの簡単なプラグイン形式なので、ユーザーにとっても難しい知識が不要なのでメリットが高いです。
今後も当ブログでは各ソフトの使い方などの説明をしていきたいと思います。
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手書き文字の見出しも、Glyphs Miniでフォントにすれば追加制作がしやすくなる。 | 90zbear.com | 2016.04.01 9:00
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